コンピュータとデータをやり取りする5つの方法
📚 目次
- 1. テキスト形式とは?
- 2. XML(エックスエムエル)
- 3. CSV(シーエスブイ)
- 4. YAML(ヤムル)
- 5. JSON(ジェイソン)
- 6. Markdown(マークダウン)
- 7. 比較表とまとめ
💡 テキスト形式って?
コンピュータがデータをやり取りするためにはある一定の規則性が必要です。
ただし、作成するのは人になるので、「コンピュータも読みやすく人間も理解しやすい」中間的な形式が必要となります。
これが「テキスト形式」です。今回はよく使われるテキスト形式を5つ紹介します。
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テキスト形式で橋渡し
📄1. XML(エックスエムエル)
タグで情報を囲む形式で、HTMLの大元となる考え方です。
✅ メリット
- 構造がわかりやすい
- 親子関係を表現できる
- 標準化されている
❌ デメリット
- 同じタグを複数書く必要
- 全体が長くなりがち
- 書くのが面倒
使用場面: 設定ファイル、データ交換、Webサービス
📊2. CSV(シーエスブイ)
名前,年齢,職業 太郎,30,エンジニア 花子,25,デザイナー
カンマで区切るシンプルな形式で表形式のデータに特化しています。
✅ メリット
- 非常にシンプル
- 読み書きが簡単
- Excelで開ける
❌ デメリット
- 親子関係を表現できない
- 文字コードの問題
- カンマが含まれると面倒
使用場面: データ分析、スプレッドシート、データベース出力
📋3. YAML(ヤムル)
person: name: 太郎 age: 30 skills: - Python - JavaScript
インデント(スペース数)で階層を表現する方法で、少ない文字数で複雑な構造を表すことができます。
✅ メリット
- 読みやすい
- 文字数が少ない
- 複雑な構造も表現可能
❌ デメリット
- スペース数のミスが起きやすい
- 書き方ルールが曖昧
- 手動編集でエラーになりがち
使用場面: 設定ファイル、Docker、CI/CD、インフラ管理
🔗4. JSON(ジェイソン)
{ "name": "太郎", "age": 30, "skills": ["Python", "JavaScript"] }
中括弧の中でデータを表現する形式で人間もコンピュータも理解しやすいというメリットがあります。
✅ メリット
- 人間にもコンピュータにも優しい
- データ量が少ない
- 現在の主流形式
❌ デメリット
- コメントが書けない
- 文法が厳格
- カンマの位置に注意が必要
使用場面: API通信、Web開発、設定ファイル、データ保存
📝5. Markdown(マークダウン)
# 見出し1 ## 見出し2 **太字** - 箇条書き1 - 箇条書き2
記号を使って文書装飾する形式で、ブログ記事の執筆や、AIのルール設定に広く使われます。
✅ メリット
- 書きやすい、読みやすい
- 文書作成に最適
- GitHubで標準サポート
❌ デメリット
- 厳密なデータやり取りには不向き
- 構造化データの表現が難しい
- 方言が多い
使用場面: ドキュメント作成、README、ブログ、AI指示書
📊 比較表とまとめ
| 形式 | 特徴 | データ量 | 人間の読みやすさ | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| XML | タグベースの構造表現 | 多い | ⭐⭐⭐ | 設定ファイル、データ交換 |
| CSV | シンプルな表形式データ | 少ない | ⭐⭐⭐⭐⭐ | データ分析、Excel |
| YAML | インデントベースの設定 | 少ない | ⭐⭐⭐⭐ | 設定ファイル、Docker |
| JSON | 現在の主流形式 | 少ない | ⭐⭐⭐⭐ | API、Web開発 |
| Markdown | 文書装飾に特化 | 少ない | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 文書作成、AI指示 |
🎯 まとめ
今回は、コンピュータとやりとりするための5つのテキスト形式を紹介しました。
- XML - タグベースの構造表現
- CSV - シンプルな表形式データ
- YAML - インデントベースの設定
- JSON - 現在の主流形式
- Markdown - 文書装飾に特化
英語の用語ばかりなので、そういったものがあるということだけ知っていただければ十分です!